『十三番目の人格(ペルソナ)―ISOLA』読了。
久しぶりの貴志祐介作品。
貴志祐介のデビュー作だが、おもしろかった。
貴志祐介お得意の展開は、デビュー作から出てたんだなぁ。
オチも良かった。
ただ、途中から急に恋愛色が強くなるのだけはいただけなかった。
主人公の由香里が、イケメン真部先生に急に惚れたのは
正直「えっ?」ってなってしまった。
もうちょっとそのへんを詳細に描いてくれればなぁ…。
小説としては文句なしにおもしろい。
結構オカルトな感じで、貴志祐介はそういうの得意だと思うんだけど
この作品に関してはちょっと入り込めない部分もあった。
例えば、『天使の囀り』とかはよくよく考えると
結構ぶっとんだ内容だけど妙にリアリティがあって、すっと入り込めた。
そこはデビュー作だからまだ荒削りな部分なのかな、と思ったり。
おもしろいけど、貴志祐介作品で一番はじめに読むのはオススメできないかな。
これでまた貴志祐介作品を読みたくなった!
まぁ、途中まで読んでる『新世界より』を再開するのが一番良いんだけど…。